Japan Wine Journal
Weinkontor Sommer編集 · 2026年10月25日改訂。
日本のワインと日本酒は、原料、手仕事、楽しみ方について異なる物語を持っています。それぞれに目を向け、並べて味わうことで、多彩な質感や香り、料理との新たな可能性が見つかります。
ブドウと米:ふたつの発酵への道
ワインでは、酵母がブドウに含まれる糖をアルコールに変えます。日本酒では、まず麹の酵素が米のデンプンを発酵可能な糖に分解する必要があります。もろみの中では、この糖化とアルコール発酵が同時に進みます。この仕組みを「並行複発酵」と呼びます。
日本酒では、米の品種、精米歩合、水、麹、酵母、発酵管理などが味わいに関わります。ワインでは、品種、ブドウの熟度、立地、醸造の選択が重要です。どちらにも造り手の個性が表れます。
スタイルを知る
日本酒には、華やかで果実的、控えめで繊細、力強く旨味豊か、熟成したものなどがあります。日本ワインも同様に、まっすぐな甲州、樽や果皮の表情を持つもの、スパークリング、骨格の異なる赤と多彩です。
ふたつのカテゴリーに優劣をつけても、選ぶ助けにはあまりなりません。酸と甘みはどう感じるか、質感は軽いか濃いか、どんな香りが残るか。その1本への問いが、産地をひとつの味に決めつけずに違いを理解する手がかりです。
温度を意識して楽しむ
日本酒はスタイルによって冷酒から燗まで楽しめます。まずは蔵のおすすめが手がかりです。ワインも温度で香りや骨格の見え方が変わります。冷たすぎると香りが控えめになり、グラスで時間を置くと開いてきます。
取り扱う日本ワインのおすすめ温度は、各商品ページに記載しています。まず少し冷やして、数分後にもう一度。小さな変化を楽しみながら、ご自分に一番おいしい温度を見つけてください。
食卓で見つける共通点
よい組み合わせは、料理から考えます。塩味、甘み、酸、脂、旨味、焼き目の香りによって、ワインも日本酒も印象が変わります。調理法は、主材料と同じくらい重要です。
私たちからの試飲の提案です。控えめな白ワインと比較的穏やかな日本酒を、蒸し野菜や魚に合わせて比べてみてください。次に、焼いたキノコや濃いめのソースとも試します。爽やかさ、甘み、口当たりのどれが強く感じられるかに注目してみましょう。ご自身の発見が、定番の組み合わせと違っていても構いません。
日本ワインをさらに楽しむ
山梨から長野、山形、北海道へ。異なる風景から、異なるワインの物語が生まれます。詳しい章で地域、品種、畑仕事を知り、ワイナリー紹介でそれぞれの向き合い方をご覧いただけます。
ワインに、新しい発見を。
ワインを生み出す人々。
日本を、新しい視点で。
日本からの物語。